ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、
移動平均線にボラリティと呼ばれる変動率の概念を取り入れたトレンド追従型テクニカルチャートのことです。
トレンド追従型テクニカルチャートのなかでは、移動平均線に続いて使用率が高いチャートといって良いでしょう。
ボリンジャーバンドでは、
中心のラインに移動平均線(主に20~25SMA)を置き、その上にアッパーバンド2(ミッドバンド+2σ)とアッパーバンド1(ミッドバンド+σ)、
移動平均線の下にロワーバンド1(ミッドバンド-σ)とロワーバンド2(ミッドバンド-2σ)を置きます。
それぞれのバンドが移動平均線から大きく剥離した場合、バンドは移動平均線に再び近づこうを収縮を始めます。
つまり、バンドが大きく広がった時がトレードのチャンスとなるのです。
逆に相場が停滞した状態にある時には、それぞれのバンドは移動平均線の近くを等間隔の幅で推移しており、相場がどう動くかは判断できません。
したがって、バンドが大きく広がったタイミングを見計らってエントリーすると良いでしょう。
ボリンジャーバンドの注意点
ボリンジャーバンドをトレードに用いる際は、注意しなければならないことがあります。
それは、それぞれのバンドが広がった状態は継続する可能性もあれば、さらに広がる可能性もあるということです。
したがって、
ボリンジャーバンドだけでエントリーのタイミングを判断すると、相場が予想とは違う方向に動いてしまうこともあるでしょう。
そのようなリスクを避けるためにも、
ボリンジャーバンドだけで相場を分析するのではなく、
他のトレンド追従型テクニカルチャートやオシレーター系テクニカルチャートなどと併用して分析することが大切です。
ボリンジャーバンドだけに頼るのではなく、あくまで相場の判断材料のひとつとしてボリンジャーバンドを用いるよう心がけてください。
バイナリーオプションでも、ボリンジャーバンドの監視は必要ですが、
あくまでも、俯瞰した予想の一つとしての判断材料としてください。
ボリンジャーバンドをもっと詳しく
・1980年代にジョン・A・ボリンジャーと言う人物が開発
(ボリンジャー・キャピタルマネジメント創業者、日本でも過去にセミナーで来日)
・仕組みとしては、統計学上の偏差値
・移動平均線を用いた3組6本の線を利用する形が基本
画像をご覧ください

それぞれの線には、価格が収まる、つまりローソク足が収まる確率が含まれています。
画像内の
±1σ内に収まる確率は68.26%
σの読み方 シグマ
±2σ内に収まる確率は95.44%
±3σ内に収まる確率は99.73%
となっています。
つまり、
ボリンジャーバンドとはバンド内に値動き(ボラティリティ)が収まる確率をそれぞれライン表記したものです。
また、ボリンジャーバンドの形状によって種類を2つに分けることができます。
スクイーズ
スクイーズというのは日本語で絞るという意味があり、雑巾を絞ったような形状になっています。
つまり、バンドの幅狭くなっていて、レンジ相場である可能性が高いです。
しかし、レンジ相場というのは永遠には続きません。
次には必ずエクスパンションします。
エクスパンション
エクスパンションとはバンドが大きく広がっている状態を示します。
このような、状態の時には強いトレンドが発生している可能性が高いです。
この状態の中でもバンドウォークという状態は特に重要です。

バンドウォークとは?
2σと3σの間をローソク足が歩くように上昇していく様をいいます。

実際どのように使うのか?
皆さん今までの説明で
「じゃあ、3σもしくは2σに当たった時にエントリーすればほぼ勝てるじゃん」と思った方多いと思います。
しかし、実際はそう単純ではありません。
実際に考案者であるジョン・A・ボリンジャーさんは実際、
逆張りでなく順張りで使用することを推奨しています。
順張りとは、ロウソク足が陽線ならばHIGHエントリー、陰線ならばLOWエントリーすることです。
逆張りとはその逆です。
なので、ここでは考案者に従って順張りの方法を説明します
具体的にどうやるかというと、
エクスパンションにおけるバンドウォーク状態において順張りをします。
実際のエントリー
実際にエントリーしてみます。

このように、2σ(青の細いバンドの)と3σ(赤の細いバンド)の間を歩き始め、
バンドが広がり始める(エクスパンションし始める)ところで、順張りエントリーします。

しかし、いくらバンドウォーク中といっても、自分で引いた水平線に当たる所などでの順張りは避けることをお勧めします。
レジサポラインなどの障害もなくバンドウォークをして引き続き上昇すると思ったところでエントリーしてください。

予測通りにUSDの価格上昇を継続

ここでは無事予測的中で勝つことができました。
ボリンジャーバンドにおける順張りの取引手法についてお伝えさせていただきました。
ローソク足分析、RSI、移動平均線などと一緒に使ってみることをお勧めします。
バイナリーオプションでのボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドを有効活用すると良いでしょう。
ボリンジャーバンドの性質をしっかり理解することができれば、
トレンド相場でもレンジ相場でも安定して利益をあげることができるようになります。
もちろん、
ボリンジャーバンドの使い方をマスターすればバイナリーオプションで必ず勝てるようになるというわけではありません。
ですが、
勝率を高めることがもっとも重要なバイナリーオプションにおいて、
利益を安定的に出す確率が高いのも事実です!
当サイトを全ページ読むと理解出来ると思いますが
バイナリーオプション取引の必勝攻略の基礎は、
ボリンジャーバンドを利用する事が一番の早道なのです。
ここでは、
- ボリンジャーバンドの設定方法
- ボリンジャーバンド見方の基礎解説
- 実際のボリンジャーバンドを使ったバイナリー攻略法の紹介
これらを解説していきますので
ページを読みながら実践して覚えるようにしてください。
ボリンジャーバンドの設定方法
ボリンジャーバンドとは、移動平均線の上下に値動きの予測変動幅(バンド)を設けたインジケーターです。
偏差によってそのバンドに収まる確率は異なり、以下のようになります。
±1σ・・・約68%
±2σ・・・約95%
±3σ・・・約99%
このような性質を持つため、本来は順張り用に考えられた指標でしたが、今では逆張りに用いられることが非常に多くなりました。
ただ、ローソク足の実態がバンドの外に出ようとすると、バンドも実態を収めようと広がるため過信してはいけません。
とはいえ、有用なインジケーターに間違いはないので早速設定していきましょう。
このページではMT4と言う無料チャートツールを利用した
ボリンジャーバンド設定方法をPC編とスマホ編で説明します
PC編ボリンジャーバンド設定方法
ツールバーから「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」をクリックしてください。

このような設定画面になります。
通常変更するとすれば、「偏差」と「スタイル」です。
初期設定のまま導入してみましょう。

これが約95%の確率で価格が収まる±2σのバンドです。
中央には移動平均線(MA)が表示されます。

続いて、±3σのバンドを導入してみましょう。
先ほどと同じように、「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」をクリックしてください。
今度は「偏差」を3に設定し、「色」をオレンジにし、「線の太さ」を太くしてみます。

これが約99%の確率で価格が収まる±3σのバンドです。

今回はもうひとつ±1σのバンドを追加してみます。
前回同様、「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」をクリックして設定画面を開いてください。
「偏差」を1、「色」をマゼンタ、「形状」を破線にしてみます。

一番内側に±1σのバンドが追加されました。
約68%の確率で価格が収まるバンドです。

これで一通り設定は終わりです。
お好みで±2σだけを入れたり、
色や線の太さを変えたり自由にカスタマイズしてみてください。
それと他にも4σや5σなども設定できますが、
1~3の偏差に設定するのが一般的です。
ボリンジャーバンドの特性をよく理解し、
今後のトレードにぜひお役立てください。
スマホでのボリンジャーバンド設定方法
チャートを開くと既に「移動平均線」や「RSI」などのインジケーターが導入されているので、
一度削除してからボリンジャーバンドの設定に移りたいと思います。
まずは赤丸で囲んだ「f」をタップしてください。

削除する方法は二通りあるので、どちらもご紹介します。
まずは右上にあるゴミ箱のアイコンをタップしてください。

まずは「Moving Average」(移動平均線)を削除します。
画像のようにチェックを入れて、ゴミ箱のアイコンをタップすると消えます。

今度は「Relative Strength Index」(RSI)を削除します。
長押しするとメニューがでます。

「削除」をタップすると消えます。

ここから本題のボリンジャーバンドを設定していきます。
チャート画面から上部の「f」をタップするとこの画面に飛びます。
「Bollinger Bands」をタップしてください。

パラメータやスタイルなどの設定画面に移りました。
初期設定では画像のようになっていますので、そのまま導入してみます。
「偏差」は2なので、±2σのバンドが表示されます。
右上の「完了」をタップしてください。

これが約95%の確率で価格が収まる±2σのバンドです。
中央には移動平均線(MA)が表示されます。
続いて、±3σのバンドを導入してみましょう。
上部の「f」をタップしてください。

赤丸で囲んだアイコンをタップして、
また「Bollinger Bands」を選択してください。

今度は「偏差」を3に変更し、色はここではマゼンタにしておきます。
右上の「完了」をタップすると表示されます。

これが約99%の確率で価格が収まる±3σのバンドです。
最後にもうひとつ±1σを表示してみましょう。
先ほどと同じように「f」→「f+」→「Bollinger Bands」とタップしてください。

「偏差」を1に設定し、色はここでは水色にします。
右上の「完了」をタップすると表示されます。

約68%の確率で価格が収まる±1σのバンドが追加されました。

これで一通り設定は終わりです。
お好みで±2σだけを入れたり、色や線の太さを変えたり自由にカスタマイズしてみてください。
他にも4σや5σなども設定できますが、1~3の偏差に設定するのが一般的です。
ここではスマートフォン向けのボリンジャーバンド設定方法を解説しましたが、
実際には、大画面で見る事が出来る、タブレットやPCでチャートを見るようにしてください!
バンドウォークとは
ボリンジャーバンドは、トレンド相場なのか、それともレンジ相場なのかを見極めるうえでとても有用なテクニカルツールのひとつです。
どのような形がバンドウォークなのか、実際のテクニカルチャートを見ながら説明していきたいと思います。

上のテクニカルチャートに赤丸で囲っている部分をご覧ください。
それまで収縮していたボリンジャーバンドが拡大し、ローソク足がボリンジャーバンドの+2αに沿って上昇を続けているのがお分かりいただけるかと思います。
このバンドに沿ってローソク足が移動しているものがバンドウォークです。
ローソク足がボリンジャーバンドのバンドに沿って移動を続けている時、相場ではトレンドが発生していると見ることができます。
この性質を利用して、バイナリーオプションで効率的に利益を上げ続けていくのです。
バイナリーオプションで利益を出すために有効なテクニカルチャートのひとつが、ボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドが拡大し、ローソク足がバンドに沿って移動する、いわゆる「バンドウォーク」の際はトレンドが発生していると考えることができますので、トレンドに沿った方向にエントリーすることが利益を上げるポイントになるでしょう。
ここでは、バンドウォークを狙ったエントリー手法を説明したいと思います。
バンドウォークがスタートした次の足でエントリー

このテクニカルチャートを見ると、ローソク足がボリンジャーバンドの+2αに沿って上昇、つまりバンドウォークをしていることが分かります。
この場合、上昇トレンドが発生していると判断することができますので、バイナリーオプションではアップの方向でエントリーしましょう。
ただし、いくつか注意点がありますので、以下をチェックしてください。
ボリンジャーバンドの+3αに初動で到達直後はエントリーしない

このテクニカルチャートを見ると、相場価格が一気に上昇し、ローソク足の頭がボリンジャーバンドの+3αに到達したことがお分かりいただけると思います。
ボリンジャーバンドの+3αに到達したということは相当強い上昇トレンドが発生する可能性があるのですが、初動で+3αに到達した場合、一時的に利確などの動きが出る可能性があり、次のローソク足で少し価格を落とすことがあります。
したがって、ローソク足が初動で+3αに到達した場合、その次の足でエントリーするのは避けたほうが良いかもしれません。
必ずチャンスはめぐってきますので、焦ってエントリーすることなく、相場の動きを見ながら落ち着いてエントリーすることが大切です。
バンドが収縮後に拡大している

強いトレンドが発生する前は、相場は迷っている状態にあるケースが多いです。
つまり、レンジ相場からトレンド相場へと移行するわけですが、迷っている状態が長ければ長いほど相場にパワーが蓄積され、その後大きなトレンドにつながる可能性が高いとされています。
したがって、ボリンジャーバンドが一時的に収縮し、その後に拡大したら、大きなトレードチャンス到来です。
逆にボリンジャーバンドが収縮せずに拡大した場合、大きなトレンドとはならない可能性があるため、バイナリーオプションでエントリーするのは避けたほうが良いです。
次のチャンスをじっくり待ちましょう。
ローソク足が+2αと+1αの間に入り込んだら様子見

上のチャート上で赤丸で囲んでいる部分を見ると、ローソク足がボリンジャーバンドの+2αに沿ったバンドウォークを終え、バンドの+2αと+1αの間に入り込んでいるのがお分かりいただけるかと思います。
この場合、いったん利確などの動きが出ている可能性が高く、このままズルズルと下げるケースもあれば、再び上がるケースもありますので、エントリーは控えたほうが良いでしょう。
ボリンジャーバンド逆張り方法
バイナリーオプションで安定して利益を上げるためには、ボリンジャーバンドの活用がとてもおすすめです。
特にバンドウォーク時はトレンドが発生しており、相場の方向性を掴みやすい状況となっていますので、積極的にエントリーすると良いでしょう。
ただ、どのタイミングでエントリーすれば良いのか分からない方も多いと思います。
以下でバンドウォーク時のバンド反発を狙ったエントリー手法を紹介したいと思いますので、ぜひバイナリーオプションにお役立てください。

このテクニカルチャートの赤丸で囲った箇所を見ると、バンドウォークを終えた後のローソク足がバンドの+1αに接触し、反発上昇していることが分かると思います。
このように、バンドウォークを続けた後のローソク足はその下のバンドに接触すると反発する可能性が高いため、大きなエントリーチャンスとなるでしょう。
ただし、以下の点に注意しながらエントリーするよう心がけてください。
ローソク足が固まったタイミングでエントリーする

ローソク足がボリンジャーバンドにタッチした時点でエントリーしているという方も多いのではないでしょうか。
それは少々リスクが高いかもしれません。
なぜなら、陰線のローソク足がそのままボリンジャーバンドの+1αを下回り、下落する可能性も否定できないためです。
したがって、ローソク足がボリンジャーバンドの+1αの上で確定した後にエントリーすることがポイントになります。
少しでも勝率を高めるためにも、ぜひ実践してください。
反発は永遠には続かない

トレンドが永遠に続く相場というものはありません。
上のテクニカルチャートでは、ボリンジャーバンドの+1αで2度反発した後、高値を更新することができず、今度は徐々に下落しています。
ポイントとなるのはボリンジャーバンドの真ん中を走る移動平均線であり、ローソク足がこれを下回ったら下落に転換する可能性が高いです。
バイナリーオプションをする際には、この移動平均線とローソク足と位置関係にも着目すると良いでしょう。
急激な上昇・下落の反発を狙う
世界各国の要人発言や経済指標の結果などにより、相場は時として予想を上回るほどの強い動きを見せることがあります。
たとえば、イギリスの国民投票でEC離脱が過半数を決めたことは大きなサプライズとなり、相場は激しく動きました。

上のテクニカルチャートは、イギリスの国民選挙の結果が明らかになり、EU離脱派が過半数を占めたことが伝わった当時の日足のテクニカルチャートです。
一時99円を割り込むほど激しく下落し、相場はパニックに陥りました。
この時はバイナリーオプションで絶好のチャンスと言えるかもしれません。
上のテクニカルチャートを5分足で見てみましょう。

テクニカルチャートを見てみると、ローソク足がボリンジャーバンドの-3αから大きくはみ出しているのは分かると思います。
このようなケースでは利益確定や損切などが発生し、ローソク足はボリンジャーバンドの-3αあたりまで戻すケースが多いです。
つまり、ローソク足がボリンジャーバンドの-3α、もしくは+3αを大きく突き抜けた場合、逆張りでエントリーすれば利益を得られる可能性が高くなります。
ただし、この手法はリスクがありますので、無理にトレードを仕掛ける必要はありません。
このタイミングを狙うのであれば、以下の点を抑えたうえでエントリーしてください。
ローソク足が固まる前にエントリーする
バイナリーオプションでエントリーする場合、通常はローソク足が固まった後が良いです。
しかしながら、ボリンジャーバンドの+3α、もしくは-3αを突き抜けた後の反発を狙う場合、ローソク足が固まった後のエントリーでは遅いです。
ローソク足が+3α、もしくは-3αを大きく突き抜けた時点でエントリーすることになりますので、大きな指標や要人発言などが予定されている時はテクニカルチャートを見続けている必要があります。
タイミングを逃したらエントリーしない
上記で説明していますように、この反発を狙ったエントリー手法では、ローソク足が固まる前にエントリーしなければなりません。
ローソク足が固まった後だとすでにバンドの+3α、もしくは-3α付近に戻っている可能性がありますので、ご注意ください。